夏の道路は白い。それは容赦ない日射しのせいだったり、滴る汗で曇るサングラスのせいだったりするのかも知れない。ところで絵の道が白く見えるのはそんなことではなく石灰工場の前だからです。どーもすみません。二ヶ月は乗っていないANCHOR号を引っ張り出し熱波飛び交う香長平野へと飛び出した。
ブランクの割に脚はよく廻る。空港の滑走路脇のストレート、後方をチラと見るやいなやわたくしはここぞとばかりにギヤを上げる。ぬはは。。どーだ小僧。。と思ったらわたくしには死角になる方向の後方にぴったり付いて居やがった。そういやあ、ゆっくり行くからついて来なさいといってうちを出たんだったっけ。ぬぬぬ。。律義なやつめ。。ま。。まあ今日はこれぐらいでかんべんしてやる。
久しぶりの物部川河口は砂洲の様子が一変していた。これは人為的なものなのか、それとも自然にまかせるにしたがってこうなったのか、さあ分からない。物部川右岸を北上する。ここも以前に較べると路面が格段に良くなっている。TREK号に乗り始めた頃、あまりにひどい振動に閉口した記憶がある。この日彼の白いロードバイクももちろんアルミなのだが、路面と相まってなめらかな走行感だとご満悦の様子だ。考えてみるに、フレームサイズが異なれば伝播する振動の波長も違ってくるのではないだろうか。走行感を一様に素材のみで一括考察するのはひょっとしたら大雑把に過ぎるのかも知れない。清流では太公望が大勢、遠目にもギラリと輝くロッドをひしめかせていた。シマノには本当に虹色の釣り竿があるらしい。
二機のロードバイクは炎天下の田舎道を行く。
道々にゆく夏の紅い花が咲いていた。
2015年8月23日(日)
高知市~空港~物部川
~山田~道の駅南国
~国分川~高知市
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