高校生の頃だったか、校則に喫茶店への出入りは禁止、ただし保護者同伴の純喫茶の場合はその限りではない、なんて文言があった。いまだに純喫茶が何なのかわたくしの中ではミステリイだ。その後謎のままとうとう死語になってしまったようだ。以下本題に移るがミステリイと云うよりはホラーに近い。
結論からいくとこのお菓子は美味しくない。それもただごとではない。いったいどうしたことだ。何かの間違いなのか。こんなものコアラのマーチと並べて堂々と売っていいのか。それともオヤジが無知なだけなのか。想像は混乱に陥るばかり。
先日スーパーで買って来た。スマートでうまそうな化粧箱だったし、カカオ含有率が高いなどと云うふれこみにもそそられた。それが間違いだった。奥方さまと分け合って食べたが、最初の一片を口にした処でふたりしてギャアと叫んだ。ウソではない。正確にはあまりのインパクトで叫ぶことすらままならなかった。ご存じだとは思うが、わたくしは基本的には中の上クラスのうそつきなので、原のオヤジめ、またつまらない脚色しやがってとお思いかも知れない。しかし今回に限っては決してそんなことはない。お菓子屋の遣いでもない。怖いもの見たさで興味がおありの方はぜひ一度手に取ってお試しいただきたい。たかがチョコひとかけらなのだがとんでもない目に遭う。大したことないとか、想像の範囲内だとか、と云った在り来たりの感想は有り得ないものと保証する。
冒頭からエキサイトしてしまった。オヤジ的にはなんともひどい評価値のこのお菓子だが、どうも高カカオチョコと云った健康食カテゴリイが存在するらしい。つまり居場所の問題だと解析する。よく知らないのでここでは詳細は省く。健康増進やダイエットやと云ったそれに関連する単語がづらりと並ぶ。仲々盛況の様子だ。確か72と云う指値のチョコは以前に喰ったことがあると思うが喰えないような代物ではなかったし妙な数字に関しても例えば五穀米や十六茶等の様に数字を商品名に取り入れているくらいの軽い認識しか持っていなかった。
チョコレートをチョコレートたらしめているのはじつは不純物質なのだと云うことが明瞭に体験できた。これはもはやチョコレートではない。お菓子とも呼べない。立派なサプリメントではないかと思う。じつに紛らわしいアイテムだ。この際名称もカカオメイト95とかカカオバーエイティとかに変更していただいて例えばドラッグストアのそれ相応の売り場に引っ越してもらいたい。DHCイソフラボンやソイジョイの隣に並べてもらえればそれこそ効果的だろう。今回で懲りたので、必要に迫られない限りもう手は出さない。もしやフルーツ味やブランデー入りなんヤツが出たらまあ再考してみてもよいとはチラと考えるが選択は不純物次第だ。
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