坊さんもはせる師走。いつものことではあるが光陰矢の如しを痛感する。するだけなのが凡人たるゆえん。先日坊さんが過去に馳せたであろう道を歩いてみた。
奥方さまとおばあちゃんと3人で五台山へ。リーダーはおばあちゃんだ。山麓南側から上ったが、のっけから急峻な段々やケモノ道が待ち構えている。しかしものともしない女性陣。速い。全然ついて行けず往路序盤で速攻タレタレのわたくし。お願いおいていかないで。
道は山腹付近で北側斜面から上がって来る幅員の広い本線路に合流した後西方の主峰へと上って行く。経路はお四国第31番札所竹林寺への参道のひとつである。かのよさこい節に登場するかんざし買った坊さんが山上の宿坊から恋人との逢瀬に通ったルートと云われている。近代においては山上に県立牧野植物園が整備されたため、歴史的には名刹の境内に続いていてしかるべきなのだが現代においては園内敷地内に到達してしまうと云う一風変わった趣向の遍路道なのである。
いにしえの道は昔話などいまさらどうでもよいかの如く毅然としてそこに在るのだった。
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