近所に新しい喫茶店がオープンしたと云うので行ってみた。先月のこと。その店舗は名古屋発祥のお店で地元で人気を博しているのだとか。こんな田舎にそんなお店が出張って来ていたとは知らなかった。現地付近はテリトリーなのだが、考えてみるによく使う経路以外はたとえ近隣であってもよくは知らない訳だ。オヤジ達の田舎道サイクリングと同じ。なんのこっちゃ。
奥方とふたりして行ったのだが、その日はあいにく朝からどしゃぶりだった。わけなくたどりつき駐車したが喫茶店の駐車場らしからぬ広大な敷地には荒天の朝にもかかわらず先客がどっちゃり。昨日も書いたがさすがは新しモノ好きな高知人である。出来立て内装の店内でモーニングとサラダをいただいた。コーヒーをたっぷり飲みたかったのでラージサイズカップが選べそれにしてみた。うまかった。
ところで、高知県下の喫茶店の水準は眼をみはるものが有る。特にモーニング分野におけるその充実ぶりには驚きを禁じ得ない。こだわりのトーストはこんがり焼け、やっつけでないサラダにつるつるのボイルドエッグ、ミソスープやちょっとしたフルーツやデザートだって当り前に付いている。締めに香り高いお茶なんぞを出してもらった日にはあーたすっかり夢見心地。この後冷たい風吹く世間様へ繰り出そうなんて一厘一毛も思いませんぜ。このまま昼までずっとこうしていたい。県下なら何処においてもその様なお店はごろごろ在る。洒落た造作を持つ店より、ほんまに開いてまっかと疑うようなさえない外観の店のほうに当りが多い気がする。仮に外れても既に外観でハズレているのでこれご愛嬌。
件の新店の売りは昭和喫茶ぽい居心地の良さなんだってと奥方。なんでもテレビのがっちりなんたらで観たんだと。しかし、ローカル事情を勘案するに当地においてモーニングで勝負するにはちと難が多いかも知れない。今は新規でぴかぴかなのであれだが、場末のスナックみたいなソファーはオヤジの好みだし、店のおねいさんは初々しくて素人ぽくてよい。オヤジが何を求めているのかは定かではないが。おねいさんを除く内外装共にくたびれて来たらまあまあええ感じになると思う。いられが多い土佐人が何時まで待ってくれるか知らんけど。
名古屋発と云うことで天下一のモーニングを期待しての探訪だった。双方向で若干訴求コンセプトが行き違っていたようではある。金シャチのバイアスが掛かってしまった点が当方の反省点だ。まあ元がコーヒー好きなのでさほど落胆した訳ではない。そうそう失念したがお品書きに変わった名称のおすすめスイーツがあった。次回はそれを試しに訪れてみたい。
コメダ珈琲店 高知市杉井流
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