「のうがわるい」と云う土佐ことばがある。支障がある、と云った意味に使用されるが、おそらく県外のひとには理解され難い語句の上位にランクされる郷土ことばのうちのひとつではないか。他には、「かわるにかわらん」「ざっとしちゅう」「めった」あたりがメジャーなところかしら。選択要素は、名詞でない事、広域で現役である事。余談だが、「なめたらいかんぜよ」が一時売れた時期があった。宮尾登美子先生の鬼龍院花子の生涯の映画あたりが源だったが、ネイティブに云わせるとあの程度では田舎方言のうちには入らないと思う。
先の秋ポタの際に、1件新規アイテムを投入した。パーツや用品ではない。それはコンタクトレンズである。わたくしは近視なので当初から度付サングラスを使用している。これが「のうがわるい」のだ。先般自転車仲間に、原賀さん、コンタクトはえいぜ、と教えてもらった。安価なアイテムではないので財務省に日参陳情し、ライド時のみとの限定付で晴れて導入に踏み切った。数回を日常使用で馴らしたのち、頃合いを見計らってこの日初めて自転車で装着した。テストランはおおむね成功、コンタクトレンズは生まれて初めてだ。集光力がすごい、光あふれる視界が新鮮だ。眼鏡とは別世界である。路面が粒子に見える。遠景中景はばっちりだ。しかーし手元がさっぱり見えない。わたくしは近視であるが、最近老眼も入ってきた。近視のひとは老眼になったら近視が軽度になるとか、近視のひとは老眼にならないとか、あちこち耳にしたことがあるが、押し並べてすべてガセネタである。常時眼鏡等で矯正した景色を見ているので、老眼現象に気が付きにくいだけだ。近視とは、眼の焦点距離が網膜より近い側で結んでしまう現象であり、老眼とは、加齢により近くの距離の焦点調整力が衰弱することだ。後者は誰でもなる。皆なる。つまり近視のひとが老眼になると、個人差もあろうが、裸眼においては近視なので当然ながら遠くは見えない。加えて老眼現象で今度は近くもまた見えない。となる。ひゃー、はまってますがな。 自転車ライドにおいては、遠景、中景の確保は大事だが、手元も確認したい。画像はカメラの演出が入っているので実際はもちょっとましだが、例えば前方のクロネコヤマト看板はコネコまでよく見えるのに、手元のネコ画面はぼやーと霧の中でさっぱり読めない。悲しいねえ。仲間によると、近視老眼対応のレンズもあるそうな。ネクストはそれかしら。堤の道を行っていると、虫が顔面にヒットした。ん~ネクストは先に色眼鏡のほうか。おーのめったよ、しょうざっとしちゅうねえ、こりゃあかあらんにかあらん。
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