2002年の小泉電撃訪朝から満6年。2004年の子どもたちの帰還からも、
もうすぐ5年を数えようとしている。
世界情勢は政治的にも経済的にも激変の様相を呈しているが、
その後、拉致問題は進展の糸口をつかめずに、
いたずらに停滞の時間のみを費やしている。
横田滋氏は健康不安もあって、代表を退いた。
遅々として進まぬ状況に、家族会の思いはいかばかりか。
敵は北ではあるが、同時に時間でもあると思う。
今回、釜山での面会を果たした飯塚氏が代表のうちに
何らかの大きな進展があって欲しいと切に願う。
面会かなった飯塚耕一郎氏や横田さんのご子息である拓也氏の世代に
解決のバトンを渡すようなことはしたくない。
それでは、北のおもうところだ。
世界地図上では人民共和国と記されてはいても、この相手国は決してそのような
国状を呈してはいない。
アジアの片隅の迷える亡国の王朝である。
いつまでも、対話と圧力なんて手緩いことを云っていては、それこそ北より先に
時間にやられてしまう。
タイムリミットはそう先延ばしには出来ないのだ。
この直近約10年間の韓国政府の北に対する融和政策という政治スタンスは
北に対する日韓の相互連携に関して、障害以外の何ものをも生み出さなかった。
しかし、今や状況は違う。
会見の席で飯塚氏が歴史的だ、と述べたわけであるが、
現在の韓国の李政権ならば、わが国の政府とも与するについて、
消極的な姿勢を採ることはないであろう。
日本国政府よ、動くのは今だ。
今回の面会の実現がそれを示している。
横田早紀江さんにも歴史的感激をむかえさせて欲しい。
名ばかりの人民共和国は亡国の途を辿っても仕方が無いが、
家族会の人達を迷宮にまよわせてはいけない。
ポチッとひとつおねがいします!!