小洒落た木製チェアに腰掛け呼び出した女を待っている。すでにこの時点で嘘ぽいがどうかお見逃し頂きたい。断っておくが嘘ではない。逢引きか。そらミンチやでなどというしょうもない突込みも控えて頂きたい。画像にそこはかとない緊張が漂っているのがおわかりになるだろうか。原因は女を待っているからではなくトレイの上に在る。まずは右の食い物である。名称はアメリカンワッフル。。。ワッフルくらい知っとるわい。階下にあるカウンタでほほ笑むおねいさんにこれを注文した。
嬢 温めますか?
オ ふつうはどうするがで?
嬢 温めたらよりおいしいですよ!
オ ほーかえほたらぬくめてや~
過去にマクドナルドにおいて訓練を積んだ。おかげでオヤジは以前のオヤジではない。ええかっこした注文姿勢は微塵もない。そのまんま質問する。トレーニングの成果である。別名年寄り様式ともいう。成果というよりは先祖がえりに近い。ところで前段はこの店ではヒーティングと呼ばれる仕様である。レシートに記載があった。自分なら焼き入れと印字したい。したがって、このなまこ塀のような意匠の食い物は見た目はたいしたことないが触ると熱いのである。問題はこれをどうやって食べるかだ。ナイフとフォークが添えられているがいかにも大げさに映る。たい焼きと大差ないとみた。
次に左の飲み物である。メニューではドリップコーヒーとあった。素の命名だと思う。でも分からないのでおねいさんに習って決めた。普通のコーヒーだ。余談だがフラペチーノなるアイテムだけは知っている。オーダーアイテムが決まったら次のステップで伏兵が待っていた。容量である。下から、ショート、トール、グランデ、ベンティ、これらのカップの見本がすらすら出て来ては目前に並ぶ。ほほうこりゃマトリョーシカだわ。オヤジはたくさん飲みたい。しかしトールなんていわれても感覚が分からないのでなかなか決められない。モジモジしたままついには固まるオヤジ。タオル投入本日ここまで。善戦でした。こんな局面でもおねいさんは1枚も2枚も上手だった。
嬢 持って確かめて頂いて結構ですよ
オ ほんまにや、そらすまんねえ
検分の結果グランデなる呼び容量のカップに落ち着いた。画像では大きさが伝わり難いがこれは相当大きい。器の小さいオヤジ大容量を選ぶの図である。どれだったかしら色違いの赤い容器があったような記憶があるがあせっていたので覚えていない。しかしグランデでも500cc近く、最大カップに至ってはほぼ600ccだ。それって20ozの普通のサイクルボトルじゃあーりませんか。水筒の水準でっせ。ホットワッフルを手でちぎっては口に運びながら、以上のようなてん末をようやく合流したミンチの女に得々としゃべくるオヤジであった。
~参加ランキング~ポチッとひとつおねがいします!!