健さんの映画 「駅 STATION」 で呑み屋のカウンターのテレビから八代亜紀の舟唄が流れてくるシーンがある。誰を問わづ機微に触れる名場面だろう。サプライズが何かともてはやされる昨今だが、驚きは瞬時のみでありそこに美学は見出せない。愚直なまでの積算にこそこころは宿る。
ホットビールを作った。もちろん初めてだ。資材たる黒ビールは奥さまに頼んで買ってもらった。ついでに適正機材たる耐熱グラスも買って欲しかったが思いとどまった。自前のマグカップで実施する。以前から思っていたがこの黒ビールなるアイテム、普通に呑ってもちっとも旨くない。これはどこかに私の知らないブラックワールドが存在するのだろうか。それとも単なる好き嫌いなのだろうか。多分前者なのだろう。製造工程はレンジでチンするだけ。頃合いは分からないので適当に60秒弱くらいで。炭酸含有なのでレンジ加熱では少し緊張する。特に何ごとも起こらなかった。仕上げに砂糖を入れて完成。投入で泡立つんですね、これは面白い。出来具合は予想以上に好かった。本来ならしみじみ呑る類の酒になったはづなのだが、ノーマルなビールの概念から離れられないオヤジはせっかく作ったぬる燗をあろうことかきゅーと呑ってしまい反省。もう一本有るのでまた密造してみたい。
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