強固なる思念は現実化すると云われる。偉人伝や成功譚などには必ず登場してくる。平たく云えばあきらめないと云う事になろうか。凡人の人生においてはそうはいかない。いつもあきらめが、まいどと云ってやって来る。日々何かにつけいちいち固執なんかしていたら、とてもじゃないがこの浮世を渡ってはいけないから、これはこれで持たざる者の処世術だと解釈して居る。
本当は自転車で遊びたいと書こうとしたが、考え直して故意に一段上位項目を記した。目標は高く持て。これも冒頭の成功譚等での常套句だ。青写真通りに事が運ぶなんてことは人生においてまづ有りはしない。遊びの実現にこれほど腐心するなど最早遊びの捉え方とは思えない。しかし、通りすがりの他人様から見れば、まことにしょうもない矮小な筆に映ることだろう。白くか細い紙縒りを結ぶ。やがて立ち去ろうとした時、東角の本屋の方から一陣の風が吹いて来て大きく笹を揺らした。雨になりそうだ。
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