こう冷え込んでくると、やはり内部から暖を取ろうと考えるのは如何にもオヤジらしい発想だろう。
ところで、料理と器が大事な関係に在るのは云うまでもない。
野辺で頬張る握飯を否定する意はない事を申し添えておく。
食い物の例を引き合いに出すまでもなく、酒と器もまた密接な関係を有しているのではと考える。
この表題のVol-1の記事はピルスナーのビアグラスで実施した。
あのグラスを入手するまでオヤジは缶ダイレクトで呑っていた。
以降は自然とグラスを多用する様に変わってしまった。
この、自然と、が重要だ。
初め粋がってやがてすぐに沈没してしまうパターンは自分の得意とするプロセスだからだ。
アワの存在とビールの色調がなんだか楽しめるのである。
不調法なオヤジにしては上出来だ。
酒類はわざわざ買ってこない限りは何も無い、ウチには買い置きは存在しないのだ。
有ったら際限なく呑ってしまうからだ。
ちなみに数量ではない。
日々と云う意味だ。
しかし、本日の果実酒だけは例外で、奥方もちょっぴり楽しんだりするので、これだけは置いている。密造自家製のヤツも在る。
器はただの湯呑みだ。
砥部焼、飾気のない実用品だが端正かつ堅牢な美しい磁器だとオヤジは勝手に悦に入っている。
これで酒を呑ってもよさそうだが、この果実酒でもまことに風情が有ってよいと思う。
難点はただ番茶を飲んでいる様にしか見えないことか。いや美点かしら。
出来たら、融解し難い氷塊を一個浮かべて呑ってみたい。
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