泣ける。
昨年だかここ近々で、ストリートライブが話題を呼び、
あの故阿久悠先生の秘蔵っ子と云うキャッチで一躍脚光を浴びた。
一度じっくり聴いてみたいと思っていたが、仲々機会が無かった。
先日ようやくにツタヤに出向き、借りてきた。
私は井の頭公園も知らないし、バツイチ経験も無い。
わが子に妙齢になる娘ももたない。
経験値が希薄なので、
歌の情景におのれの何某をも重ねる事は出来ない。
しかし、泣ける。
前段を踏まえるとこれは多分、共感ではない。
情感に語り掛けられて共鳴しているとでも云えばよいか。
歌に限らづ、あらゆる手段で発信される表現と云うものは
元来そのような性質を内包しているのだろう。
あとは受け手の固有振動数が合うかどうかだけだ。
映画や芝居や音楽や絵画などときちんと名称が施され
特定の指向性を顕かにして発信されるそれは芸術と呼ばれる。
あいにく貧弱な情操を維持したまま大人になったので
その様な大層な発信を受信する能力は保有していない。
どうしようもなく、泣ける。
音楽的なことはよく分からない。
雅楽や大和民謡や琉球民謡などは、何かある特定の音階を
スキップするとその独特の音並びになるのだと云う。
演歌もそうらしい。
ラ抜きだったかレ抜きだったか、そんな感じのやつ。
そういった定型の旋律に揺さぶられるといとも簡単に傾くオヤジである。
街角にX'masのメロディが流れる季節になった。
この軽やかなテンポにもとっても弱い。
ふと知らづにくちづさんでいたりする。
最近、彼女の複数枚組みのBEST盤がリリースされたらしい。
誰か奇特な方がプレゼントしてくれないものだろうか。
きっと泣いてお礼は云えると思うのだが(笑)
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