終章で苦言を云うと、全体に影響するので最初に云っておく。
この本は装丁で損をしている。
アグレッシブなローディのイラストもワルくは無いが表題にシンクロし過ぎている。
自転車乗りは皆自転車バカであることに異論は無いが、
あけすけに云うとバカの値打ちが低下する。
くすぐり感が大切なのだ。
多色刷りのカバーを除したら、白青の落着いた表紙絵が現われる。
自転車趣味人的にはコチラのほうが売れると思う。
んん~このフレームのシルエットは何だろうか。
GIANT、FELT、サーベロ??
ほら、バカが始まった(笑)
面白い。
一気に読んでしまった。
うそ。
本当はもったいないので、チビチビ読んでいる。
従ってまだ読み終えていない(笑)
著者はこの世界の評論家では有名なひとらしい。
私は素人なのでよく知らない。
知らないと云う事はワルく云うと情報不足状態ではあるが
フォローを入れると情報中立状態と云う事も出来る。
よって、この著者あたりは自転車に関する情報については
過多も過多それこそ窒息してしまうくらいのネタに囲まれていると云えよう。
さぞかし、ディープな内容か、と思っていたらちょっと違う。
まあ、ディープもカルトもニッチも有りはするが
そこには良質な中立性を感じる。
チューンアップとグレードアップの章などは特筆ものだと思う。
他者に良好に物事を説明するのには、
最低でも受け手の数倍から数十倍の知識と経験が必要だと云われる。
私のような自転車かじりかけの素人が読んでもよくわかる、と云う事は
実は非常に高度な自転車知識によって裏打された内容だ、と云う事になろう。
決して異端とは感じない。むしろ極めて正統と云えよう。
と云ってつまらなくは無い。
提示している情報の選択と判断が読者の興味と疑問に合致しているからだ。
現在既にロードバイクを所有されているかたはもちろん、
これからファーストバイクをとご計画中のかたにおすすめの一冊である。
ご諸兄の練りに練った購入計画は水泡に帰すかも知れない(爆)
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